昨年の石狩大会に続き,第22回北海道発明工夫教育研究大会札幌大会が,札幌市立向陵中学校を会場として開催できますことを,皆様とともに喜び合いたいと思います。 また,今大会の開催に当たり多大なご支援をいただきました北海道教育委員会,札幌市教育委員会,札幌市立向陵中学校の教職員の皆様,北海道発明工夫教育連盟の会員の皆様にも,心から厚くお礼を申し上げます。
さて,科学技術教育の向上と創造性を育てる教育の在り方を求め,研究を重ねてきました北海道発明工夫教育連盟の活動も,今年で31年目を迎えます。科学する心を育てる北海道青少年科学技術振興作品展の開催,学校教育の中で創意工夫する力を育てる研究大会の開催等,私達の活動は年々充実し高い評価をいただいているところです。 特に研究大会では,平成11年度には札幌市立発寒西小学校を会場として,小学校1年生のPCを活用したお絵描き学習が公開され,この授業には地域の方々がPCの支援者として参加されるなど,時代に先がけた新しい試みは皆様から感嘆の声をいただいたところです。また平成12年度には,石狩市立八幡小学校において2年生と6年生の算数の授業が公開され,創意工夫する力を育てる算数指導の在り方について,研究討議を深めることができました。またこの研究大会では,新学習指導要領への移行期における中学校選択教科の指導実践が発表されましたが,この実践には参加された中学校の先生方から強い関心が寄せられていました。
このことを受け,今研究大会においては,新学習指導要領の趣旨に沿った教育課程編成の在り方,また趣旨に沿った選択教科の在り方を,本校(札幌市立向陵中学校)の新教育課程及び3年生選択技術の公開授業を通して,研究協議していただこうと考えました。 全面実施を数カ月後に控え,各学校における新教育課程の編成は順調に進みつつあることと思いますが,本校の創意工夫が,また豊かな展望を切り開く提案になればと期待し,僭越ながら本校で開催させていただくことにいたしました。
ご参会の皆様にはこのような趣旨をご理解いただき,忌憚のないご指摘ご指導をいただきながら,研究協議が深められることを心から期待しております。