基礎学力の定着度を高めるために、課外学習で反復学習することは有効である。その場合、選択問題ではなく、記述回答する形式の問いは知識の定着度を測る上で重要であるが、その採点には手間がかかり、なかなか実施することは難しい。
そこで、タブレットパソコン上に手書き入力し、自動で採点するシステムを活用した自学自習・採点評価を行う学習環境を整備し、基礎的知識の定着を図ることを目指した電子教材を開発することとした。
本システムでは、学習者は、タブレットパソコン上に表示された問題などについてペンで手書きして回答する。採点は手書きした文字を読み取り自動で採点する。文字は、入力された文字およびその書き順もチェックすることが可能で、書き順はアニメーションで示すことができる。
学習教材は、道教委生涯学習課等で開発中の著作権などをクリアした小学生向けのプリント教材おおび独自開発した鋼材をを電子化する。
サンプル教材の実験は、指導者の不足などにより、学習指導内容等に工夫を要する北海道内の市町村の放課後子ども教室などで実施することとする。
本プロジェクトでは、手書き入力・自動採点システムを活用した学習環境と電子教材について検討し、その有効活用に取り組むものである。
■キーワード:手書き入力、タブレットパソコン、自動採点システム、電子教材、放課後子ども教室
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■コンセプト
○市町村や民間企業、大学と連携した ICT教材の開発:恵庭市・石狩市・砂川市、道内小中学校・札幌市立大学、富士通
○放課後等に活用しやすいICT教材 の開発:放課後子ども教室等と連携した検証
○自学自習できる国語や算数などの ICT教材の開発:自動採点機能を掲載した タブレットPC教材の開発
■事業展開
◇開発会議 ○実行委員のメンバーによるICT教材開発作業等を月1回程度開催する。
◇検証作業 ○2009年度=砂川市、恵庭市/2010年度=石狩市、恵庭市の放課後子ども教室等にてデモ教材でテストし検証作業を行う。
■今後の展開
◇道内の放課後子ども教室や放課後児童クラブ等で活用できるように普及・啓発する。
◇放課後対策に携わる指導者の研修会等を活用し普及・啓発する。