選択、2年次前期、講義・2単位・30時間
担当教員:武田亘明・片山めぐみ
■ 科目のねらい
人口減少,年齢構成の変化,住民偏在、エネルギーと環境変化,超高度情報化など、21世紀の日本社会の変化を見据えたコミュニティデザインおよびソーシャルデザインについて概説する。
特に、前半は人のつながりを中心としたコミュニティのあり方について、後半は交流を活性化するためのまちづくりのしくみや交流拠点のあり方について、総合的に検討する。
■到達目標
①ソーシャルデザインおよびコミュニティデザインについて理解する.
②人をつなげるコミュニティづくりについて理解し、その方法を身につける.
③交流を活性化する街のあり方について理解し、そのデザイン方法を身につける.
■ 授業計画・内容
第1部 人のつながりを中心としたコミュニティのあり方(武田)
4/10 第1回 社会の変化と課題先進国:今なぜコミュニティデザインなのか
4/17 第2回 社会全体の課題を読み解く:まちづくりの全体像と考える方法
4/24 第3回 市民の声と参加の仕組み:ワークショップとファシリテーター
5/8 第4回 課題の分析と整理:問題の本質を見抜く
5/15 第5回 テーマの絞り込みと解決策:スケジュール・コスト・評価
5/22 第6回 プロジェクトの構想:組織と連携
5/29 第7回 具体的なプランと推進:市民ネットワーク
6/5 第8回 まとめ
第2部 交流を活性化するためのまちづくりのしくみや交流拠点のあり方(片山)
6/12 第9回 コミュニティデザインの心理学
6/19 第10回 コミュニティカフェ・レストランと市民育ち
6/26 第11回 高齢者の居場所づくりと世代間交流の創造
7/3 第12回 ソーシャルデザインとインクルーシブデザイン
7/10 第13回 建築士が育てる地域力
7/17 第14回 空き家活用のコミュニティデザイン
7/24 第15回 まとめ
■ 教科書
適宜、資料などを配布する。
■ 参考文献
- 「コミュニティデザイン」山崎亮,学芸出版社,2013
- 「実践!地域を元気にするコミュニティデザイン」林まゆみ編,彰国社,2013
- 「ソーシャルデザインアトラス」鹿島出版会,2012
- 「インクルーシブデザイン〜社会の課題を解決する参加型デザイン」ジュリアン・セカム編著,学芸出版社,2014
- 「建築士が育てる地域力〜もの・まち・くらしづくり」社団法人建築士会連合会編著,日刊建設通信新聞社,2009
■成績評価基準と方法
小テスト・授業内レポートレ40%、授業態度30%、出席30%。
(欠格条件:特別な理由がある場合は出席2/3以上)
■ 関連科目
「デザイン総合実習I」「情報社会論」
■ その他(学生へのメッセージ・履修上の留意点)
授業に出席するにあたり、必ずその日の新聞を読んでから出席すること。
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