QuickTake 100 とQuickCamの使い方
一般のカメラと違って,デジタルカメラは,フィルムというものは使いません.撮影した画像はカメラ内のメモリに蓄積します.したがって,写真さんに依頼して,フィルムの現像や印画紙に焼き付ける作業がありません.
そのメモリに蓄積した画像をコンピュータに取り込むには,取り込み専用のボードを追加装備する必要のあるものと,マッキントッシュのように,シリアルポート(プリンタやモデムケーブルのつなぎ口)から直接コンピュータ内のハードディスクに取り込むことができるものとがあります.
取り込んだ画像は,ペイントソフトなどで描いた画像と同様に,加工や編集が可能となります.
2,「QuickTake 100」について
(撮影の仕方)
「QuickTake 100」は,アップル社から発売されているデジタルカメラです.操作は簡単で,簡易カメラと同様に,ファインダーを除いて,シヤッターボタンを押すだけです.ただし,逆光補正機能やズームやワイドなどの交換レンズは用意されていません.
(撮影枚数)
撮影画像の品質は2段階で,高画質の場合は8枚,通常画質の場合は32枚撮影可能です.枚数を撮り終わったら,画像をMacに取り込みます.
(カメラとMacの接続)
まず,Mac本体の後ろにあるシリアルポート(モデムポートまたはプリンタポート)に付属のケーブル(プリンタケーブルと同じ)を差し込み,逆側を「QuickTake 100」に差し込みます.
(ソフトの起動)
「QuickTake」をダブルクリックして,起動させます.また,カメラのスイッチを入れます.
(画像の取り込み)
メニュー「カメラ」の「カメラ内の画像をディスクに移動」により,カメラ内に地区政された画像をハードディスクに移動することができます.移動された画像は,小さくディスプレイに表示されますので,どんな画像が撮影されているかがわかります.
(画像の編集)
また,表示された小さな画像をダブルクリックすると,大きく表示されますので,メニュー「イメージ」の各機能により,画像の切り取りや回転など,簡単な加工が可能です.
(画像の保存)
必要な画像を保存するには,メニュー「ファイル」内の保存を選択するとハードディスク内に保存することができます.また,フォトショップなど別なソフトで画像編集をしたいときは,「別名で保存」を選び,「ファイル形式」をPICT形式にして保存することがいいでしょう.またこのとき「イメージの深さ」で,カラーの色数を変更することも可能です.
(カメラ内画像の消去)
また,メニュー「ウインドウ」を選択すると,カメラの操作パネルが表示されます.これにより,撮影や,カメラ内の画像の消去など,カメラのリモートコントロールが可能となります.
3,ビデオ映像とMac
一般に,パソコンでビデオ映像の取り込みを行う場合,専用の取り込みボード(ビデオキャプチャーボード)の装着が必要となります.そのボードについているビデオ端子にビデオデッキからのコードをつなぎ,取り込み用ソフトを起動させビデオ映像の取り込みを行います.
Macの場合,AV機は,初めからビデオキャプチャーボードが搭載されています.また取り込みソフトには「VideoFusion」などがあります.
「QuickCam」は,キャプチャーボードを使わずに,映像を直接取り込むことが可能な簡単システムです.
4,「QuickCam」の使い方
*ビデオ映像の取り込み
(Macとの接続)
シリアルポートに,QuickCamを接続します.
(ソフトの起動)
「QuickMovie」をダブルクリックして起動します.すると,何という名前にするか聞いてきますそで,ここで,映像の名前を指定します.
(映像の録画)
テレビに自分が映っていますか?ここで,撮影モードと再生モードがあります.QuickCamのアイコンが出ているときが撮影・取り込みモードで,フィルムのアイコンが出ているときが再生モードです.アイコンをダブルクリックするとモードは切り替わります.また,明るさを調整できます.
撮影・取り込みモードにして,「RECORD」ボタンをクリックします.すると,テレビに映し出されている映像が録画されます.「STOP」ボタンをクリックするまで録画され続けます.
(セッティング)
メニュー「SETTING」で,録音マイクをQuickCam内臓マイクを使用するか,別のマイクを使用するか選択できます.また,画像のフレーム数をBEST,BETTER,GOODの3段階を指定できます.
(映像の保存)
メニューの「ファイル」から保存を選び保存します.
(映像の再生)
モードアイコンをダブルクリックして,再生モードに切り替えます.再生ボタンをクリックすると再生されます.
*写真の撮影と取り込み「QuickPICT」の使い方
(「QuickPICT」の起動)
「QuickPICT」のアイコンをダブルクリックして起動します.
(保存先モードの切り替え)
撮影した写真をクリップボードに保存するか,ディスクなどに保存するかを切り替えることができます.左したのアイコンをフロッピーにしておくと,フロッピーまたはハードディスクに保存することができます.また,明るさを調整できます.
(写真の撮り方)
「TakePicture」ボタンをクリックするとテレビに映っている画像をハードディスクレコーディングできます.
(写真の保存)
メニュー「ファイル」から保存を選びます.
5,他のソフトへのコピー
QuickMovieデータの場合は,ファイルを開いて,編集の中から「すべてを選択」を指定すると,映像としてコピーすることができます.「コピー」を指定した場合は,今映し出されている画像だけがコピーされてしまいます.
QuickPICTデータの場合は,ファイルを開いて,通常の画像ソフトと同じようにコピーペーストすることができます.