技術・家庭科学習指導案 |
T 領域・題材
木材加工・マガジンラックの製作
U 領域・題材の目標と学習のねらい
木材は古くから使われてきた材料である。特にわが国では地理,気候風土が木材資源を豊かにしていたため,住的要求を満たす有力な材料であった。従って,住居,建具,家具,道具という日常生活に密着したものとして今日に至っている。
ここでは,生活に役立つ簡単な木製品の設計と製作を通して,木材及び木材加工についての関心を高め,創意・工夫しながら進んで製作しようとする意欲と,作品を完成させるまでの総合的能力を養いたい。実際の指導に当たっては,生活経験を生かしながら,使いやすさ,丈夫な構造,美しさを指導することに留意するとともに,特に,小学校の図画工作科との関係では,生徒は,木材を使用し作品を作成する中で,両刃のこぎりなどの工具も使用し,体験しているので違和感はないと思われる。
V 研究とのかかわり
学習材を用いた課題解決的な学習は,教師の適切な支援と教科の特性を生かした生徒自らの「ものづくり」や「体験的な学習」によって構成される。目標は,「考える力と学びへの心」を育てることである。
本時の授業では,部品を組み立てる方法を考えさせ,実際に自分たちが選んだ接合材料で組み立てを行わせる。その結果について検討し,試行錯誤しながら次の加工への意識を深めさせたい。
教師一人では生徒一人ひとりに対し十分に対応することが難しく,また,構想を考えたり,製作を行う場合には,生徒一人ひとりの個人差に応じた指導も必要となってくる。2年生の選択教科の技術・家庭科でもティームティーチング(TT)を行っている。本時も生徒一人ひとりへの支援を充実するためにTTを組み,M・T(メイン),S・T(サブ)が協力して授業を展開しようと考えた。2人の教師が生徒を指導,支援をすることによって生徒に目がいき届き効果が期待できる。
W 学習の全体計画(全体35時間 本時31/35)
木材とわたしたちの生活(1時間) | |||||||||||||||
木材の特徴と性質(4時間) | 設計(12時間) | ||||||||||||||
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木材の断面の観察 □ 木材の組織・強度・変形・重さ・特徴 |
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機能・構造・接合・仕上げ □ 構想図・製作図 □ まとめ |
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製作(16時間) | |||||||||||||||
□ 作業計画 □
材料取り(けがき,のこぎりびき) □ 部品加工(かんながけ,穴開け,やすりがけ) ■ 組立(本時) □ 塗装 |
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木材資源の利用と役割(1時間) | 学習のまとめ(1時間) | ||||||||||||||